先日雑感を書いた今回の3日目東駐車場待機列事件をこう名付けたい。
「令和のインパール作戦」
○ウ号作戦
日本の伝統として補給が軽視されており、準備会自体やケータリング会社への協力を要請しての大量補給は全く行われなかった。
偶さかそのような手段が確保されたとしても「飲料よりも列整理」という方針により熱中症寸前の参加者に、飲料が届けられることは乏しく、
飲料はスタッフ待機所に放置され腐るに任されたとされる。
そのため東駐車場に待機させられた参加者は「飲むに飲料なく、移動するに指示なし」という、もはや同人誌購入どころではない状態に置かれた。
一般参加者達は指示に従い駐車場にずっと止まり続けているしかなく、移動などは夢の又夢であった。
そのような状況下で2時間がたつと、駐車場はフライパン同然となった。
対熱中症対策のための飲料など満足に調達することもできず、ありあわせの道具や身体自体で各自が他の者に日陰を作るくらいしかできなかったからである。
開始前には全く告知されていなかった駐車場から抜け出ることができず、ずっと直射日光を浴び続けていたために皮膚が膨れ、
倒れる参加者が続出、熱中症の原因となった。
このため駐車場では自主的に帰宅する者や救急車で搬出される者などが蔓延し、それでも残った参加者は重病によりふらふらになったまま
待ち続けなければならなくなった。
すぐに移動することを告げられた後に何時間も忘れられて放置させられたり、リストバンドの完売により後から来た参加者が先に入場したりしたが、
この様子を眼前に見せられた東駐車場にいた参加者たちの士気は下がった。
◎「ロジスティックス事例研究」より
その教訓の一つは、日本人があまりにも情緒的であって、願望と冷厳な現実との峻別ができず、空疎な形容詞を称えることによって
現実直視を避けようとする性向が強いことであった。
一方で、『コミケットをとり行うのはサークル・一般参加者・コスプレ・企業参加者・スタッフという対等な立場の「参加者」全員でもあります。』とか
『コミケットには「お客様」はいませんが、一方で「運営」もいません』といった形容詞は指導部の無能を現す以外の何物でもなかった。
○鬼畜
コミックマーケット96終了後の反省会において、コミケ共同代表は、自らが建立させた遥拝所に幹部スタッフ、一般参加者たちを集め、
泣きながら次のように訓示した。
「諸君、3日目朝に東駐車場に待機のため並んでいた一般参加者の一部は、コミケットの入場を放棄して引き返した。
飲む物がないから、後から来た者たちに順番を抜かされたから、待機は出来んと言って勝手に帰りよった。
これがコミケット参加者か。コミケット参加者は飲み物がなくても一般参加をしなければならないのだ。
日陰がない、やれトイレがない、飲み物がないなどはコミケットの一般参加を放棄する理由にならぬ。
トイレがなかったら草叢があるじゃないか。水がなくなれば、汗をなめるんじゃ。汗も出なくなったら這っていけ。
オタクにコミケットへの忠誠心があるということを忘れちゃいかん。コミックマーケット準備会は神である。神々が守って下さる…」
共同代表の訓示は1時間以上も続いたため、熱中症で立っていることが出来ない一般参加者たちは次々と倒れた。
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引き続き今回の不手際に対しては猛省と厳重な対策を求めるものである。
今後、同じ過ちを繰り返さないために。togetter.com