duke565さんの「シグルイ風に受験を・・・」をまんまインスパイアして作ってみました。
まだ推敲中www
・同人誌即売会の完成形は少数の大手サークルと多数のピコ手サークルによって構成されるのだ。
・即売会会場に配備された準備会スタッフは不測の事態への備えである
・「ああ あれこそは買い専さま必勝の構え 時限列先頭並びのお姿」
・開場5分前に会場に来た一般参加者は限定本を手に入れることが出来るのか?
まだカタログを買っていない一般参加者はそのサークルの配置を見つけることが出来るのか?
出来る。出来るのだ
・脳髄からつま先にかけて煮えた鉛を流し込まれたような不快感に襲われ 藤木源之助は
全く動くことが出来なかった。
参加サークルのうち実際に新刊を持ってきたのは全サークル50のうちわずか2サークルに過ぎない
・そのサークルが心の平衡を失ったのはいつの頃からであろう
余裕であるはずのコピー本の作成が開場時間に間に合わないと自覚した時ではなかったか
・「締め切りさえ正確(まとも)に守っておれば・・・今頃・・・
申せ。わしは新刊を出せるのかと尋ねておる」
「モゴモゴ」
「諦めろ 諦めろと申すのだな」
・長い長い購入者列を耐えたあげく最後の1冊が売られた際、自分の目の前に感じた「完売」の真相を知った時、
岡部平兵衛の思考は停止した。
要は買い逃し。
牛歩によっても人は死ぬのだ。
・細部をいじっただけの改訂版の発行は、それ故に買い専の脳を充分に混乱せしめた。
・昨夜の一夜漬けで叩き込んだサークル配置は鮮明であったが、目の前の机の配置が
その情報とは無関係であることは明確だろうか?
・止むことのない完売の慟哭は天才買い専の終焉を示すものだろうか。
いや、これは産声・・新たなるコレクターの産声・・・
・止むことのない長蛇の列はお気に入りコピーサークルの終焉を示すものだろうか。
いや、これは産声・・・新たなる大手サークルの産声・・・
・販売予告時間近くになると新刊を求めて多くの参加者がサークルスペースに集った。
なかでも五分前にやってきた八人連れは人目なくば割り込みも日常茶飯事という不貞の輩である。
・「一刻も早く新刊を出さねば。まごまごしていると世間が嘲笑いはじめ申す」
「物笑いになってからでは遅い! 一度潰れた面目は二度とは戻りませぬゆえ」
「一応の新刊を立てる」
「どんな本でもよいというわけには参らぬ。それなりに売れる本でなくては」
「ラフイラスト集などは」
「ふさわしかろう」
・「企業スペースへ行ってグッズを・・・」
初めてのコミケ参加者である。
九郎衛門が時折このような妄想にふけるのを見てみぬふりをする情が共同購入参加者たちにも存在した。
・難度 分量共に「物理的限界」を凌駕するチェックリストであった
・「販売量について知りたければサークルの人に聞かれては?
大手様はいくらだって搬入してございますよ」
一般参加の身分では列の長さから入手時間を読み解くことなど到底不可能である。
「サークル参加者、お前はそれをわかっていながら」
・絶対に落としてはならぬ会場限定本であった
・その即売会の開場時間は常よりも一時間早く・・・
・三尺七寸の購入列を神速にて操る準備会スタッフの右手は容易に素手で一般参加者を整理しうる
・コミックマーケットは同人誌即売会ではない。もっとおぞましい何かだ。
・「いらっしゃいませ〜 コ○チ○ーム・カ○ェへようこそ!」
「同人誌即売会は芝居をするところではござらぬ」
・猫科の猛獣が爪を立てるが如き異様な掴み。
これこそ買い専流奥義「見本誌でいいから売ってくれ」の骨子となる技法である。
・ブ○○コ○ーはまだコ○ックキ○ッス○を見放していなかった。
・果たしてその買い専は正常なのだろうか。
かつて買い損なった本を相手におう吐をもよおすようなこの執念。
・オンリー即売会会場で欠席サークルが発見された場合、その犯人として最初に疑うべきは
ジャンルのはやり廃りではない